約款|国内旅行業務取扱管理者試験の科目ガイド

約款更新:2026-09-23

国内旅行業務取扱管理者試験の「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」の科目ガイドです。標準旅行業約款を軸に、企画旅行と手配旅行の線引き、特別補償と旅程保証の違い、運送・宿泊の約款で問われることを整理し、テーマ別の練習問題へ案内します。

本番での出題

出題配点
問26〜50旅行業約款、運送約款及び宿泊約款4点 × 25100
合計25問・100

合格には、この科目で60点以上が必要です。3科目それぞれで満たす必要があり、得意な科目で補うことはできません。

※ 出題の構成は最新の年度のものです。年度によって変わることがあります。

1つではなく、複数の約款が範囲

科目名のとおり、範囲は1つではありません。中心は標準旅行業約款ですが、それに加えてJR・航空・貸切バス・フェリーの運送約款と、宿泊約款まで入ります。

そのぶん覚えることは多いのですが、出題の重心ははっきりしています。標準旅行業約款、とくに募集型企画旅行の部分が中心です。まずそこを固めて、運送と宿泊は「問われるところだけ」を押さえるのが効率的です。

軸は「企画旅行か、手配旅行か」

この科目の問題は、かなりの割合がこの線引きで決まります。

特別補償と旅程保証は、企画旅行契約にだけある。手配旅行契約には適用されない

企画旅行は、旅行業者が計画を作って実施する形なので、旅行者を手厚く守る制度が付いています。手配旅行は、旅行者の求めに応じて手配するだけなので、旅行業者が負うのは「手配する債務」です。善良な管理者の注意をもって手配すれば、実際にサービスを受けられなくても取扱料金を収受できます。

募集型企画旅行の単元で特別補償と旅程保証を覚えた直後に、「手配旅行にも適用される」という選択肢を見ると、つい選びたくなります。制度の趣旨から考える癖をつけてください。

論点の一覧

約款の並びに沿って、問われる論点を並べると次のようになります。標準旅行業約款が大半で、運送と宿泊は問われるところが絞られています。

  • 募集型企画旅行(約款の中心):契約の申込みと成立時期/通信契約/契約書面と確定書面/旅行代金の額の変更/契約内容の変更/旅行者の交替/旅行者の解除権と取消料/旅行業者の解除権(最少催行人員ほか)/旅行代金の払戻し/旅程管理と添乗員/旅行業者の責任/特別補償/旅程保証
  • 受注型企画旅行:募集型との違い(企画書面・企画料金・契約内容の変更を旅行者が求められる点)
  • 手配旅行:手配債務の終了/取扱料金/任意解除と取消手続料金/特別補償と旅程保証が適用されないこと
  • 運送約款:JR(片道普通乗車券の有効期間、乗車券の効力)/国内航空(小児・幼児、受託手荷物)/貸切バス(時間制と距離制、点呼点検と回送の扱い)/フェリー
  • 宿泊約款:宿泊契約の成立時期/申込金/契約の解除/宿泊の登録

よく似た3つの制度を区別する

旅行業者がお金を払う場面が3つあります。どれも「支払う」ですが、払う理由がまったく違います。

  • 特別補償:けがや携帯品の損害に対して。旅行業者の責任の有無を問わない。原因も問わない(ただし国内旅行では地震・噴火・津波が対象外)
  • 旅程保証(変更補償金):契約内容の重要な変更に対して。故意・過失は問わないが、天災地変など旅行業者の関与し得ない事由による変更には支払わない
  • 損害賠償:旅行業者や手配代行者の故意・過失によって損害を与えたとき

違いをひとことにすると、「特別補償は原因を問わない、旅程保証は原因を問う」です。この一行を持っていれば、ほとんどの問題は切り分けられます。

数字が多い科目でもある

取消料の率、変更補償金の率と限度、特別補償の額。この科目は3科目の中でもとくに数字が多く、しかも似た数字が並びます。

たとえば「15」は3か所に出てきます。変更補償金の限度(15%)、手荷物・携帯品の限度(15万円)、旅行代金を増額するときの通知の期限(15日目)。どれも意味が違います。

数字は問題を解きながら覚えるより、先に一覧で押さえてから問題に入るほうが速い部分です。下の「約款の数字まとめ」に、告示の原文から取った数字を並べてあります。

もうひとつ注意があります。約款は改正されます。いま適用されているのは令和8年4月1日からの版です。古い教材の数字が今と違っていることがあるので、疑わしいときは原文で確かめてください。

進め方

  • 1. 募集型企画旅行から:契約の成立、変更、解除、そして3つの制度。ここが科目の半分です
  • 2. 手配旅行と対比する:何が適用されて、何が適用されないか
  • 3. 運送・宿泊の約款:JRの乗車券の有効期間、貸切バスの運賃の算定、国内線の幼児の扱い、宿泊契約の成立時期。問われるところは決まっています
  • 4. 数字を一覧で確認する

旅行業法と並行して進めるのもおすすめです。「法律が業者に義務づけること」と「約款が契約で定めること」が対応している箇所があり、両方を見ると理解が速くなります。

この科目の練習問題

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