国内旅行実務|国内旅行業務取扱管理者試験の科目ガイド
国内旅行実務更新:2026-09-23
国内旅行業務取扱管理者試験の「国内旅行実務」の科目ガイドです。この科目は運賃・料金の計算と観光地理の2つに分かれ、配点の重みも違います。どちらをどう攻めるか、配点から見た戦略を整理し、テーマ別の練習問題へ案内します。
本番での出題
| 出題 | 配点 |
|---|---|
| 問51〜62国内旅行実務(料金) | 4点 × 12問48点 |
| 問63〜88国内旅行実務(実務処理) | 2点 × 26問52点 |
| 合計 | 38問・100点 |
合格には、この科目で60点以上が必要です。3科目それぞれで満たす必要があり、得意な科目で補うことはできません。
※ 出題の構成は最新の年度のものです。年度によって変わることがあります。
性格の違う2つが、1つの科目に入っている
この科目は、実質的に2つの科目が合わさったものです。前半が運賃・料金の計算、後半が観光地理を中心とした実務処理です。本番でも章が分かれていて、1問あたりの配点まで違います(上の表のとおりです)。
- 前半:運賃・料金の計算。資料が与えられ、条件どおりに計算します。知識ではなく手順の問題です
- 後半:実務処理(観光地理など)。湖・神社・城・世界遺産・国立公園などを、所在地とセットで問われます。こちらは暗記です
やることが正反対なので、同じ勉強法では進みません。分けて考えてください。
配点から見ると、前半の重みが大きい
上の表を見ると、前半は1問4点、後半は1問2点です。問題数は後半のほうが多いのですが、1問あたりの重みは前半が2倍あります。
計算問題を落とすと、1問で2問分の失点になる
合格に必要なのは60点です。前半をまとめて落とすと、後半をほぼ完答しても届かない、という状況になりえます。「計算は苦手だから観光地理で稼ぐ」という作戦は、配点の構造上うまくいきません。
逆に言えば、前半は手順を覚えれば安定して取れます。知識問題と違って、「知らないから解けない」ということが起きにくい領域です。時間をかける価値があります。
論点の一覧
前半と後半で、問われるものがはっきり分かれます。
- 運賃・料金(前半):JR(営業キロと運賃計算キロ、幹線と地方交通線、特急料金、乗継割引、学生割引、往復割引、小児)/国内航空(小児・幼児、各種割引)/貸切バス(時間制と距離制、点呼点検、回送)/フェリー(等級、小児、自動車航送)/宿泊料金(サービス料、消費税、入湯税)
- 実務処理(後半):観光地理(山・湖・岬・温泉・国立公園・世界遺産・城・神社仏閣・祭り・郷土料理・特産品)/モデルコース/空港と主要都市の位置関係
前半は「型」が決まっているので、出るパターンを一通り手で解けば足ります。後半は範囲に上限がないので、出やすいところから埋めていく形になります。ここでも配点を思い出してください。前半を固めるほうが、投じた時間に対する見返りが大きくなります。
計算:手順を固定して、電卓を閉じる
計算問題で落とす原因は、ほとんど3つのどれかです。加算するものを拾い落とす、掛ける順番を間違える、端数処理を忘れる。つまり、手順を決めておけば安定します。
①〈資料〉の条件を全部書き出す → ②加算するもの・しないものを分ける → ③端数処理は最後にする
そして、試験では電卓などの計算機器を使えません。腕時計も筆記用具も試験室に持ち込めません(筆記用具とメモ用紙は会場で貸し出されます)。ふだん電卓や表計算ソフトを使って仕事をしている人ほど、手計算の感覚が鈍っています。練習の段階から電卓を閉じてください。
観光地理:3点セットで覚える
範囲が広く見えますが、出題のかたちはほぼ2つです。説明文から地名を当てるか、地名と所在地の組合せの正誤を問うか。どちらにも効くのが次の覚え方です。
〈名前〉+〈所在地〉+〈特徴を一言〉の3点セット
名前だけ覚えても、所在地を聞かれると答えられません。3点そろっていれば、どちらのかたちでも使えます。とくに狙われるのは、複数の県にまたがるものと、隣り合っていて入れ替わりやすい県です。
なお、観光地理は範囲が広いぶん、深追いしすぎると時間がいくらあっても足りません。配点は1問2点です。前半の計算を固めたうえで、出やすいテーマから押さえるのが現実的です。
進め方
- 1. 計算から、電卓なしで:貸切バス、JRの割引、宿泊料金、国内線。型が決まっているので、手を動かして覚えます
- 2. 観光地理は、すきま時間に少しずつ:まとまった時間より、毎日少しずつ触れるほうが定着します
- 3. 本番と同じ時間で通して解く:計算に時間を取られて後半に届かない、というのがこの科目で起きやすい失敗です
3科目の中では、いちばん最後に手を付けてよい科目です。旅行業法と約款は論点が重なるので先にまとめて進め、この科目は計算の練習を毎日少しずつ挟む、という配分が回しやすいと思います。
この科目の練習問題
旅夢中では、この科目の問題を227問収録しています。そのうち一部を、登録しなくても解けるようにテーマごとに公開しています。