海外旅行実務|総合旅行業務取扱管理者試験の科目ガイド
海外旅行実務更新:2026-10-31
総合旅行業務取扱管理者試験の「海外旅行実務」の科目ガイドです。200点満点で配点はほかの科目の2倍あり、国際航空運賃・出入国の法令・英語・海外の観光地理から出ます。令和7年度の出題を分野ごとに数え、どこで点を取るかを整理します。
本番での出題
| 出題 | 配点 |
|---|---|
| 問1〜24海外旅行実務(問1〜24) | 5点 × 24問120点 |
| 問25〜44海外旅行実務(問25〜44) | 2点 × 20問40点 |
| 問45〜52海外旅行実務(問45〜52) | 5点 × 8問40点 |
| 合計 | 52問・200点 |
合格には、この科目で120点以上(満点200点の60%)が必要です。受ける科目それぞれで満たす必要があり、得意な科目で補うことはできません。
※ 出題の構成は最新の年度のものです。年度によって変わることがあります。
総合だけの科目で、配点はほかの2倍
海外旅行実務は、総合旅行業務取扱管理者試験にだけある科目です。国内と地域限定の試験にはありません。満点は200点で、旅行業法令・約款・国内旅行実務(各100点)の2倍です。
試験は午後の第2時限です。全科目を受ける人は、国内旅行実務と合わせて120分(13時30分〜15時30分)で解きます。国内旅行実務が免除の人は、海外旅行実務だけの80分(13時30分〜14時50分)です(令和8年度の受験案内)。
令和7年度の合格率は、全科目を受けた区分Aが11.7%、海外旅行実務だけが免除の区分Bが48.5%でした。数字のうえでは、この科目を受けるかどうかで合格率が大きく変わります。
受験案内に書かれた範囲は6つ
令和8年度の受験案内では、海外旅行実務の範囲が次の6つで書かれています(言葉を短くしています)。
- 海外の運送機関の料金:国際航空運賃など
- 海外旅行に必要な法令:旅券の申請、通関、検疫、為替管理など
- 出入国の手続き:日本と主要国の出入国に必要な手続き
- 主要国の観光:海外の観光地理
- 語学:海外旅行の業務に必要な外国語(令和7年度は英語)
- その他の実務:時差、都市コード、通貨など
法令と規則は、令和8年度は「令和8年8月1日現在」で施行・有効なものから出ます。国際航空運賃の資料は、令和7年度は「2025年6月30日現在」で有効な運賃・規則表でした。
令和7年度の出題:運賃・英語・観光地理で120点
令和7年度の52問を、旅夢中で問題の中身から7つに分けて数えました(分け方は公式のものではありません)。
| 分野 | 問 | 配点 |
|---|---|---|
| 国際航空運賃 | 問1〜8 | 5点×8問=40点 |
| 旅券(旅券法) | 問9〜12 | 5点×4問=20点 |
| 出入国・税関・検疫 | 問13〜16・問49〜50 | 5点×6問=30点 |
| 英語の読解 | 問17〜24 | 5点×8問=40点 |
| 海外の観光地理 | 問25〜44 | 2点×20問=40点 |
| 時差と所要時間 | 問45〜46 | 5点×2問=10点 |
| 基礎知識(通貨・都市コードなど) | 問47〜48・問51〜52 | 5点×4問=20点 |
| 合計 | 52問 | 200点 |
国際航空運賃・英語・観光地理の3つで120点。合格点と同じ重さがある
1問5点の問題が32問(160点)あり、1問2点は観光地理の20問だけです。5点の問題を1問落とすと、2点の問題の2問半にあたります。観光地理を広く覚えるより、5点の分野を固めるほうが点につながります。
国際航空運賃:資料の読み方を手順にする
令和7年度は問1〜8の8問(40点)でした。航空会社の運賃・規則表(資料編)を読み、旅程と条件に合う運賃の計算式を選ぶ形です。日本発ヨーロッパ行きと日本発米国行きの運賃が資料に載り、運賃計算上の折り返し地点、運賃の種類の選び方、途中降機の料金やQサーチャージを式に含めるかが問われました。最後の1問は、同じ航空券の発券期限・予約の変更・払い戻しの決まりでした。
①旅程と条件を書き出す → ②規則表で、使える運賃と条件を1つずつ確かめる → ③計算式を組み立てる
覚えた知識より、資料を速く正確に読めるかが点を分けます。過去問の資料で、どの欄をどの順に見るかを決めておくと安定します。
旅券・出入国・税関・検疫:覚えた分だけ点になる
令和7年度は10問(50点)でした。旅券の発給の申請・失効・本人を確かめる書類(旅券法)、日本に在留する外国人のみなし再入国、帰国のときの税関(免税の範囲など)、持ち込みに検疫が要るものと禁止されているもの、アメリカ・英国・オーストラリアの電子渡航認証、乗り継ぐときにどこで入国審査を受けるか、が出ました。
10問のうち7問が「正しいものをすべて選びなさい」の形でした。いくつ選ぶかが決まっていないので、あいまいな知識では選びきれません。数字・期限・対象を正確に覚えることが、そのまま点になります。
英語:旅行の案内文を読む
令和7年度は問17〜24の8問(40点)でした。オーストラリアの劇場の見学ツアーの案内と、英国のホテルの予約の案内(取り消しの決まりなど)を読み、内容に合うものを選ぶ問題が6問、空欄に入る単語を選ぶ問題が2問です。
求められるのは、旅行の書類を読む力です。予約・取り消し・返金・料金に含まれるもの・集合の時間と場所。こうした決まった言い回しに慣れておくと、本番で速く読めます。
海外の観光地理:2点×20問。広く浅く
令和7年度は問25〜44の20問(40点)でした。説明文から世界遺産や観光地の名前を選ぶ問題、下線の中から誤りを探す問題、国ごとの記述の正誤、スイスを回る日程表、ハワイの島と観光地・アメリカの国立公園・絵画と美術館の組み合わせが出ました。ヨーロッパ・アジア・南北アメリカ・オセアニア・アフリカと、地域は広くわたります。
1問2点なので、ここに時間をかけすぎないことです。国内旅行実務の観光地理と同じく、〈名前〉+〈場所〉+〈特徴を一言〉で覚えると、どの形の問題にも使えます。
時差・所要時間と基礎知識:1問5点の小問
問45〜52のうち、時差の表を使って現地の時刻を出す問題と、乗り継ぐ便の所要時間を出す問題が2問(10点)、シェンゲン協定と通貨・クルーズや食事の用語・都市コードと空港コード・航空連合と航空会社コードが4問(20点)でした(残りの2問は、上の出入国に数えています)。
どれも1問5点です。時差と所要時間の計算は手順を覚えれば確実に取れ、都市コードや通貨は覚えた分だけ点になります。
国内の資格がある人は、約款と海外旅行実務の2科目
国内旅行業務取扱管理者の資格がある人は、総合では旅行業法令と国内旅行実務が免除になり、約款と海外旅行実務の2科目を受けます(受験区分E)。令和7年度の区分Eは、受験者1,313人のうち389人が合格し、合格率は29.6%でした。
海外旅行実務には科目合格があります。総合の試験でこの科目が合格基準点に達すると、翌年度の試験に限り免除です。総合旅行業務取扱管理者研修の「海外旅行実務」を修了した人も免除になります(令和8年度の試験は、令和7・8年度の修了者)。なお、国内の試験の科目合格は、総合の試験の免除になりません。
進め方
- 1. 旅券・出入国・税関・検疫から:覚えた分だけ点になり、1問5点。数字と期限を正確に
- 2. 国際航空運賃は、過去問の資料で手順を作る:8問40点。読む順番が決まれば安定します
- 3. 英語は、毎日1つ旅行の案内文を読む:8問40点。まとめてより、少しずつのほうが慣れます
- 4. 時差・都市コードと観光地理は、すきま時間に:時差の計算は手を動かし、観光地理は深追いしない
- 5. 本番と同じ時間で通して解く:国内旅行実務が免除の人は80分、全科目の人は国内旅行実務と合わせて120分
旅行業法令・約款・国内旅行実務は、国内の試験と同じ科目名です(約款は、総合では国際線の運送約款も出ます。令和7年度は2点×5問)。それぞれの科目ガイドも合わせて読んでください。
この科目の練習問題
旅夢中では、この科目の問題を52問収録しています。
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- 国内と総合、どちらから受けるか扱える旅行の範囲と、免除のつながり
出典
制度や出題は変わることがあるので、受験の手続きは必ず公式の案内でご確認ください。
- 日本旅行業協会「令和8年度 総合旅行業務取扱管理者試験 受験案内」(PDF)(2026-10-31 確認)
- 日本旅行業協会「令和7年度 総合旅行業務取扱管理者試験 試験問題・正解」(2026-10-31 確認)
- 日本旅行業協会「令和7年度 総合旅行業務取扱管理者試験 正解表」(PDF。配点)(2026-10-31 確認)
- 日本旅行業協会「令和7年度 総合旅行業務取扱管理者試験 実施結果」(PDF。受験区分別の合格率と合格基準)(2026-10-31 確認)