国内旅行実務「観光地理」の練習問題と解説

国内旅行実務練習問題6更新:2026-09-21

日本一の水深をもつ湖、海上の大鳥居で知られる神社、世界文化遺産と所在地、国立公園がまたがる道県、白鷺城、立山黒部アルペンルート。覚える量を減らすための整理のしかたと、練習問題6問をまとめました。

この単元で問われること

観光地理は、範囲が広くて手が付けにくく見えますが、出題のかたちはほぼ決まっています。説明文から地名を当てさせるか、地名と所在地の組合せの正誤を問うかの2つです。

どちらにも効くのが、次の覚え方です。

〈名前〉+〈所在地〉+〈特徴を一言〉の3点セットで覚える

名前だけを覚えても、所在地を聞かれると答えられません。逆に3点そろっていれば、説明文から当てる問題にも、組合せの正誤にも、そのまま使えます。とくに狙われるのは、複数の県にまたがるものと、県名が似ていて紛らわしいものです。

湖:まず「日本一」から押さえる

湖は、日本一が付くものから覚えると、ほかの選択肢を消していけます。

  • 田沢湖(秋田県):水深約423メートルで日本で最も深い。辰子姫の伝説、瑠璃色の水
  • 十和田湖(青森県・秋田県):2県にまたがる
  • 猪苗代湖(福島県)
  • 支笏湖(北海道)

田沢湖と十和田湖は、どちらも秋田県に関わるため混ざりやすい組合せです。「深いほうが田沢湖、またがるほうが十和田湖」と対で覚えてください。

神社と城:世界文化遺産かどうかも一緒に

説明文から当てさせる問題では、次の2つがよく出ます。

  • 厳島神社(広島県・宮島):日本三景に数えられる島に鎮座し、海上に立つ朱塗りの大鳥居で知られる。社殿は世界文化遺産
  • 姫路城(兵庫県):白漆喰の外観から白鷺城とも呼ばれる。現存する天守は国宝で、世界文化遺産

ほかの神社も所在地とセットで押さえておきます。出雲大社は島根県、太宰府天満宮は福岡県、金刀比羅宮は香川県です。

城で注意したいのは、天守が国宝に指定されている城が姫路城だけではないことです。松本城(長野県)、彦根城(滋賀県)、犬山城(愛知県)も国宝です。そのため「国宝だから姫路城」とは決められません。白鷺城という別名や、世界文化遺産であることが決め手になります。

世界文化遺産:またがるものと、県名の取り違え

組合せの正誤を問う形で頻出です。次の4つはそのまま覚えてしまってください。

  • 姫路城 — 兵庫県
  • 白川郷・五箇山の合掌造り集落 — 岐阜県・富山県(2県にまたがる)
  • 石見銀山遺跡とその文化的景観 — 島根県(鳥取県ではない)
  • 富岡製糸場と絹産業遺産群 — 群馬県

誤りの選択肢は、島根県と鳥取県のように、隣り合っていて位置が入れ替わりやすい県で作られます。日本海側の2県は、どちらがどちらか自信を持って言えるようにしておくと、まとめて得点できます。

国立公園:またがる道県を声に出して覚える

国立公園も、所在する道県との組合せで問われます。

  • 阿寒摩周国立公園 — 北海道
  • 十和田八幡平国立公園 — 青森県・岩手県・秋田県
  • 阿蘇くじゅう国立公園 — 熊本県・大分県
  • 伊勢志摩国立公園 — 三重県(和歌山県ではない)

名前に地名が入っているものは、そこから所在地をたどれます。阿蘇とくじゅうで熊本と大分、というように、名前を分解する癖をつけてください。伊勢志摩は名前から三重県を思い出せるはずですが、紀伊半島という印象から和歌山県と取り違えやすいので要注意です。

モデルコース:並び順で覚える

ルートの途中を空欄にして問う形も出ます。地点を単体で覚えるのではなく、端から端までの並びで覚えるのが早道です。

立山黒部アルペンルート:富山駅 → 立山 → 黒部ダム → 扇沢 → 長野駅

黒部ダムは富山県にある日本有数のアーチ式ダムで、このルートの主要な見どころです。誤りの選択肢には、天竜峡・上高地・白骨温泉といった長野県の観光地が並びます。どれも長野県にはありますが、このルート上にはありません。

ルートの問題は、「両端の県」を先に思い出すと解きやすくなります。富山県と長野県を結ぶ、と分かっていれば、途中に入るものの見当がつきます。

練習問題(6問)

旅夢中のオリジナル問題です。過去の試験問題そのものではなく、試験の出題範囲にあわせて作っています。正解と解説は、自分で答えを決めてから開いてください。

1水深が日本一の湖

次の説明に当てはまる湖として、正しいものを1つ選びなさい。 秋田県に位置し、水深は約423メートルと日本で最も深い。辰子姫の伝説が伝わる、瑠璃色の水をたたえた湖である。

  • 田沢湖
  • 十和田湖
  • 猪苗代湖
  • 支笏湖
正解と解説を見る

正解:

解説

田沢湖は秋田県にあり、水深約423メートルと日本で最も深い湖です。十和田湖は青森県と秋田県にまたがり、猪苗代湖は福島県、支笏湖は北海道に位置しています。

AI解説(正解を選んだときの解説)

アの田沢湖は秋田県に位置し、水深約423メートルで日本最深の湖として知られています。透明度の高い瑠璃色の水をたたえ、辰子姫伝説が伝わる湖としても有名で、問題文の説明とすべて合致します。

残りの選択肢について見ていきます。イの十和田湖は青森県と秋田県にまたがるカルデラ湖で、水深は深いものの日本最深ではなく、辰子姫伝説の湖でもありません。ウの猪苗代湖は福島県に位置する湖で、水深は浅く「天鏡湖」の別名を持ちますが、本問の条件には当てはまりません。エの支笏湖は北海道にあるカルデラ湖で、水深は田沢湖に次ぐ深さですが、最深ではなく秋田県でもありません。

関連知識として、日本の湖の水深ランキングは田沢湖、支笏湖、十和田湖の順で深いことを押さえておくと、地理問題で役立ちます。

2海上の大鳥居で知られる神社

次の説明に当てはまる神社として、正しいものを1つ選びなさい。 日本三景に数えられる島に鎮座し、海上に立つ朱塗りの大鳥居で知られる。社殿は世界文化遺産に登録されている。

  • 厳島神社
  • 出雲大社
  • 太宰府天満宮
  • 金刀比羅宮
正解と解説を見る

正解:

解説

厳島神社は広島県の宮島に鎮座し、海上の大鳥居で知られる世界文化遺産です。出雲大社は島根県、太宰府天満宮は福岡県、金刀比羅宮は香川県にあり、いずれも所在地が異なります。

AI解説(正解を選んだときの解説)

アの厳島神社は、日本三景の一つに数えられる広島県の宮島に鎮座し、海上に立つ朱塗りの大鳥居と社殿の景観で知られ、1996年に世界文化遺産に登録されています。設問の特徴すべてに合致するため正解です。

イの出雲大社は島根県にある縁結びの神様として有名な神社で、海上大鳥居や日本三景とは無関係です。ウの太宰府天満宮は福岡県にあり、菅原道真を祀る学問の神様として知られますが、島に鎮座するものではありません。エの金刀比羅宮は香川県の象頭山中腹に鎮座する「こんぴらさん」で、長い石段で有名ですが海上の鳥居はありません。

あわせて、日本三景は宮島(厳島)、松島(宮城県)、天橋立(京都府)の3つであることも押さえておくとよいでしょう。

3白鷺城と呼ばれる城

次の説明に当てはまる城として、正しいものを1つ選びなさい。 現存する天守が国宝に指定されており、白漆喰の美しい外観から白鷺城とも呼ばれる。世界文化遺産にも登録されている。

  • 姫路城
  • 松本城
  • 彦根城
  • 犬山城
正解と解説を見る

正解:

解説

姫路城は兵庫県にあり、白鷺城とも呼ばれる世界文化遺産です。松本城は長野県、彦根城は滋賀県、犬山城は愛知県にあり、これらもいずれも天守が国宝に指定されています。

AI解説(正解を選んだときの解説)

アの姫路城は兵庫県にあり、白漆喰で塗られた美しい外観から白鷺城の愛称を持ち、現存天守が国宝に指定され、1993年に日本初の世界文化遺産の一つにも登録されています。設問の特徴すべてに合致するため正解です。

イの松本城は長野県にあり、天守は国宝ですが、外観は黒を基調としており白鷺城とは呼ばれず、世界文化遺産にも登録されていません。ウの彦根城は滋賀県にあり、天守は国宝ですが、白鷺城の愛称はなく世界文化遺産でもありません。エの犬山城は愛知県にあり、現存最古級の天守として国宝に指定されていますが、こちらも白鷺城とは呼ばれず世界文化遺産には登録されていません。

なお、現存天守が国宝に指定されているのは姫路城・松本城・彦根城・犬山城・松江城の5城のみで、国内旅行業務では観光資源として頻出ですので合わせて覚えておくとよいでしょう。

4世界文化遺産と所在する都道府県

世界文化遺産とその所在する都道府県の組合せのうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  • 姫路城 — 兵庫県
  • 白川郷・五箇山の合掌造り集落 — 岐阜県・富山県
  • 石見銀山遺跡とその文化的景観 — 鳥取県
  • 富岡製糸場と絹産業遺産群 — 群馬県
正解と解説を見る

正解:

解説

石見銀山遺跡は島根県に所在し、鳥取県ではありません。姫路城は兵庫県、白川郷・五箇山は岐阜県と富山県、富岡製糸場は群馬県にあり、いずれも正しい組合せです。

AI解説(正解を選んだときの解説)

ウが誤りである理由は、石見銀山遺跡とその文化的景観が実際には島根県に所在しており、鳥取県ではないためです。組合せとして誤っているため、これが正解となります。

一方、アは姫路城が兵庫県に所在しており、正しい組合せです。イは白川郷・五箇山の合掌造り集落が岐阜県と富山県にまたがって所在しており、正しい組合せです。エは富岡製糸場と絹産業遺産群が群馬県に所在しており、正しい組合せです。

関連して、世界文化遺産の所在都道府県は国内旅行業務取扱管理者試験で頻出のため、鳥取県と島根県のように隣接し混同しやすい県の組合せは特に注意して整理しておくとよいでしょう。

5国立公園と所在する道県

国立公園とその所在する道県の組合せとして正しいものを、次のうちからすべて選びなさい。

  • 阿寒摩周国立公園 — 北海道
  • 十和田八幡平国立公園 — 青森県・岩手県・秋田県
  • 阿蘇くじゅう国立公園 — 熊本県・大分県
  • 伊勢志摩国立公園 — 和歌山県
正解と解説を見る

正解:ア・イ・ウ

解説

伊勢志摩国立公園は三重県に所在し、和歌山県ではありません。阿寒摩周は北海道、十和田八幡平は青森・岩手・秋田、阿蘇くじゅうは熊本・大分にまたがっており、いずれも正しい組合せです。

AI解説(正解を選んだときの解説)

すべて選ぶ形式で、正しい組合せを全て選び出せており、選び方は正解です。ア「阿寒摩周国立公園—北海道」は正しい組合せです。北海道東部の摩周湖や阿寒湖を含む国立公園として道内に位置しています。イ「十和田八幡平国立公園—青森県・岩手県・秋田県」も正しく、十和田湖から八幡平にかけて三県にまたがっています。ウ「阿蘇くじゅう国立公園—熊本県・大分県」も正しく、阿蘇山からくじゅう連山にかけて両県にまたがっています。エ「伊勢志摩国立公園—和歌山県」は誤りで、伊勢志摩国立公園は三重県に所在しており、和歌山県ではありません。関連して、国立公園は複数の都道府県にまたがるものが多く、所在地を単純に一県と結び付けないよう注意が必要です。

6立山黒部アルペンルートのモデルコース

次のモデルコースの空欄に入る観光地として、正しいものを1つ選びなさい。 富山駅 → 立山 →(   )→ 扇沢 → 長野駅 ※空欄は、立山黒部アルペンルートの途中にある日本有数のアーチ式ダム

  • 黒部ダム
  • 天竜峡
  • 上高地
  • 白骨温泉
正解と解説を見る

正解:

解説

黒部ダムは富山県にある日本有数のアーチ式ダムで、立山黒部アルペンルートの主要な見どころです。天竜峡・上高地・白骨温泉はいずれも長野県にあり、このルートには含まれません。

AI解説(正解を選んだときの解説)

黒部ダムは富山県にある日本を代表するアーチ式ダムで、立山黒部アルペンルートにおいて立山と扇沢の間に位置する主要な観光ポイントです。堤高186メートルを誇り、観光放水などでも知られており、モデルコースの空欄に該当します。

イは天竜峡で、長野県南部の天竜川沿いにある峡谷であり、立山黒部アルペンルートとは無関係の観光地です。ウは上高地で、長野県松本市にある山岳景勝地ですが、アルペンルートの経路には含まれません。エは白骨温泉も長野県の温泉地であり、同様にこのルート上には存在しません。いずれも長野県の観光地であるため、富山側から扇沢へ抜けるアルペンルート内の施設ではない点が誤りの理由です。

関連して、立山黒部アルペンルートは富山県の立山駅から長野県の扇沢駅までを結ぶ交通路で、ケーブルカー・バス・電気バス・ロープウェイなどを乗り継ぐ点も覚えておくとよいでしょう。

「AI解説」は、旅夢中のアプリでこの問題に正解したときに表示される解説です。AIが作成したもので、誤りが含まれる可能性があります。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。

旅夢中でほかの問題も解く

過去問5年分439問とオリジナル問題88問を、すべて解説つきで収録しています。科目別・年度別の演習、本番と同じ形式の模擬試験、間違えた問題の復習リストを、無料で使えます。

無料で始める

登録せずに試したい場合は、トップページからゲストとして始められます。

ほかのテーマ