海外旅行実務「海外の観光地理」の練習問題と解説

海外旅行実務(総合)練習問題6問更新:2026-11-02

ペトラとアブ・シンベル、ボロブドゥールと東南アジアの世界遺産、バルセロナとグラナダ、ペルーのクスコ・マチュ・ピチュ・ナスカ。説明文の手がかりの拾い方と、練習問題6問をまとめました。

この単元で問われること

海外の観光地理は、令和7年度の試験では1問2点の問題が20問(40点)でした。説明文から名前を選ぶ問題、下線の中から誤りを探す問題、組合せの問題、国ごとの記述の正誤など、いくつかの形で出ます。

どの形にも効くのが、国内の観光地理と同じ覚え方です。

〈名前〉+〈国・都市〉+〈特徴を一言〉の3点セットで覚える

このテーマの問題と解説は、ユネスコ世界遺産センターの説明をもとに作っています。説明文から当てる問題では、特徴を表す言葉がそのまま手がかりになります。

1問2点なので、深追いは禁物です。国内旅行実務の観光地理と同じく、広く浅く押さえてください。科目全体の配点は科目ガイド「海外旅行実務」にまとめています。

中東とアフリカ:説明文の手がかりで当てる

  • ペトラ(ヨルダン):紅海と死海の間に位置するナバテア人の隊商都市。アラビア・エジプト・シリア=フェニキアを結ぶ交差路として栄えた。半ば建てられ、半ば岩を彫って造られた都市で、通路や峡谷が入り組んだ山々に囲まれている
  • アブ・シンベル(エジプト):ヌビア遺跡群にあるラムセス2世の神殿。フィラエのイシス神殿などとともに、ユネスコの国際キャンペーン(1960〜1980年)によって、ナイル川の水位の上昇から救われた

手がかりは、ペトラなら「ナバテア人」「隊商都市」「岩を彫って造られた」、アブ・シンベルなら「ヌビア」「ラムセス2世」「国際キャンペーン」です。選択肢の地名をすべて知らなくても、手がかりと正解が結びついていれば選べます。

ペトラは、古代の東方の伝統とヘレニズムの建築が溶け合う遺跡とされています。

アジア:仏教寺院の形と、世界遺産の国

ボロブドゥール(インドネシア)は、ジャワ島中部にある8〜9世紀の仏教寺院です。方形の5段の基壇、3段の円形の壇、頂上の大きなストゥーパの3つの層で造られ、円形の壇のまわりに、仏像を納めた透かし彫りのストゥーパが72基並びます。1970年代にユネスコの協力で修復されました。

東南アジアの世界遺産は、国との組合せで練習しておきます。次の4つは、国と一緒に覚えてください。

  • ルアンパバーンの町 — ラオス(伝統的な建築やラオスの町のつくりと、19〜20世紀にヨーロッパの植民地当局が建てたものが融け合った町)
  • バガン — ミャンマー(仏教の美術と建築が集まる聖地。11〜13世紀)
  • ホイアンの古い町並み — ベトナム(15〜19世紀の東南アジアの交易港の姿を、よく残している)
  • スコータイと周辺の歴史上の町 — タイ(13〜14世紀のシャムの最初の王国の都)

練習問題では、ホイアンをカンボジアとした組合せが誤りです。組合せの問題は、正しいものを1つずつ確かめ、残ったものを誤りとして選ぶと確実です。

ヨーロッパ:見どころは都市まで結びつける

スペインのバルセロナでは、建築家アントニ・ガウディの作品が、世界遺産「アントニ・ガウディの作品群」になっています。バルセロナとその近くの7件です。

  • サグラダ・ファミリア(生誕のファサードと地下聖堂)
  • グエル公園
  • カサ・ミラ
  • グエル邸・カサ・ビセンス・カサ・バトリョ・コロニア・グエルの地下聖堂

アルハンブラ宮殿は、バルセロナではなく、同じスペインのグラナダにあります。城塞と住まいからなり、東側にヘネラリフェの庭園が広がります。隣り合う丘のアルバイシンとともに、グラナダの中世の部分を形づくっています。

同じ国の見どころでも、都市を入れ替えた記述は誤りになります。見どころは、国だけでなく都市まで結びつけて覚えてください。

南米:ペルーは山地と海岸に分けて覚える

  • クスコ:ペルーのアンデス山中。インカの支配者パチャクテクのもとで、宗教と行政の機能をもつ複雑な都市として発展した。16世紀に征服したスペイン人は、都市の基本的な構造を残し、インカの都市の遺構の上にバロック様式の教会や宮殿を建てた
  • マチュ・ピチュ:標高2,430m、アンデス山脈の東斜面の熱帯の山地林の中にある、インカ帝国の最盛期の都市の遺跡
  • ナスカの地上絵:リマの南約400kmの、乾燥した海岸平野にある。紀元前500年から紀元500年の間に、地表に刻まれた

クスコとマチュ・ピチュはアンデスの山地、ナスカは海岸の乾燥地です。「ナスカの地上絵は熱帯雨林の中にある」のように、地形を入れ替えた記述は誤りです。

練習問題(6問)

旅夢中のオリジナル問題です。過去の試験問題そのものではなく、試験の出題範囲にあわせて作っています。正解と解説は、自分で答えを決めてから開いてください。

問1ナバテア人の隊商都市の遺跡

次の空欄に該当するものはどれか。 ヨルダンの(   )は、紅海と死海の間に位置するナバテア人の隊商都市の遺跡で、アラビア・エジプト・シリア=フェニキアを結ぶ交差路として栄えた。半ば建てられ、半ば岩を彫って造られた都市で、通路や峡谷が入り組んだ山々に囲まれている。

  • ア.アンマン
  • イ.ジェラシュ
  • ウ.ペトラ
  • エ.ワディ・ラム
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正解:ウ

解説

ペトラは紅海と死海の間に位置するナバテア人の隊商都市で、アラビア・エジプト・シリア=フェニキアの交差路として栄えました。半ば岩を彫って造られた都市として世界遺産に登録されています。

AI解説(正解を選んだときの解説)

ユネスコの説明では、ペトラは先史時代から人が住んだナバテア人の隊商都市で、紅海と死海の間に位置し、アラビア・エジプト・シリア=フェニキアを結ぶ重要な交差路でした。半ば建てられ、半ば岩を彫って造られた都市で、通路や峡谷が入り組んだ山々に囲まれています。

アのアンマン、イのジェラシュ、エのワディ・ラムは、この説明に当たりません。

ペトラは、古代の東方の伝統とヘレニズムの建築が溶け合う遺跡とされています。「隊商都市」「岩を彫った建造物」とセットで覚えておきましょう。

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問2ヌビア遺跡群のラムセス2世の神殿

次の空欄に該当するものはどれか。 エジプトのヌビア遺跡群にある(   )のラムセス2世の神殿は、フィラエのイシス神殿などとともに、ユネスコが1960年から1980年にかけて行った国際キャンペーンによって、ナイル川の水位の上昇から救われた。

  • ア.アブ・シンベル
  • イ.カルナック
  • ウ.ギザ
  • エ.サッカラ
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正解:ア

解説

ヌビア遺跡群のアブ・シンベルにあるラムセス2世の神殿は、フィラエのイシス神殿などとともに、ユネスコの国際キャンペーン(1960〜1980年)によってナイル川の水位の上昇から救われました。

AI解説(正解を選んだときの解説)

ユネスコの説明では、「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」には、アブ・シンベルのラムセス2世の神殿や、フィラエのイシス神殿などのすばらしい遺跡があり、ユネスコが1960年から1980年にかけて行った国際キャンペーンによって、ナイル川の水位の上昇から救われました。

イのカルナック、ウのギザ、エのサッカラは、この説明に当たりません。

問題文の「国際キャンペーン」「ナイル川の水位の上昇」は、アブ・シンベルを答える大きな手がかりです。

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問3ジャワ島中部の仏教寺院

次の空欄に該当するものはどれか。 インドネシアのジャワ島中部にある仏教寺院(   )は、8〜9世紀に建てられ、方形の5段の基壇の上に3段の円形の壇が重なり、頂上の大きなストゥーパのまわりに、仏像を納めた透かし彫りのストゥーパ72基が並ぶ。

  • ア.プランバナン
  • イ.ボロブドゥール
  • ウ.タナ・ロット
  • エ.ウルン・ダヌ・ブラタン
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正解:イ

解説

ボロブドゥールはジャワ島中部にある8〜9世紀の仏教寺院で、方形の基壇の上に円形の壇が重なり、頂上の大きなストゥーパのまわりに仏像を納めた72基のストゥーパが並びます。

AI解説(正解を選んだときの解説)

ユネスコの説明では、ボロブドゥールはジャワ島中部にある8〜9世紀の有名な仏教寺院で、方形の5段の基壇、3段の円形の壇、頂上の大きなストゥーパの3つの層で造られています。円形の壇のまわりには、それぞれ仏像を納めた透かし彫りのストゥーパ72基が並び、壁や欄干は浮き彫りで飾られています。

アのプランバナン、ウのタナ・ロット、エのウルン・ダヌ・ブラタンは、この説明に当たりません。

ボロブドゥールは1970年代にユネスコの協力で修復されたことも、あわせて覚えておきましょう。

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問4東南アジアの世界遺産と国

次の世界遺産とその所在する国との組合せのうち、誤っているものはどれか。 [世界遺産-国]

  • ア.ルアンパバーンの町-ラオス
  • イ.バガン-ミャンマー
  • ウ.ホイアンの古い町並み-カンボジア
  • エ.スコータイと周辺の歴史上の町-タイ
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正解:ウ

解説

ホイアンの古い町並みは、カンボジアではなくベトナムの世界遺産で、15〜19世紀の東南アジアの交易港の姿をよく残しています。ルアンパバーンはラオス、バガンはミャンマー、スコータイはタイです。

AI解説(正解を選んだときの解説)

ホイアンの古い町並みは、カンボジアではなくベトナムの世界遺産です。ユネスコの説明では、15〜19世紀の東南アジアの交易港の例として、非常によく保存されているとされています。

ほかの組合せは正しい記述です。アのルアンパバーンの町はラオス、イのバガンはミャンマー、エのスコータイと周辺の歴史上の町はタイの世界遺産です。スコータイは13〜14世紀のシャムの最初の王国の都でした。

組合せの問題では、正しいものを先に確かめて、残ったものを誤りとして選ぶと確実です。

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問5バルセロナの見どころ

次の下線部a.~d.のうち、誤っているものはどれか。 スペインのバルセロナには、建築家アントニ・ガウディが手がけた生誕のファサードと地下聖堂が世界遺産に含まれるa.サグラダ・ファミリア、ガウディが設計したb.グエル公園やc.カサ・ミラ、城塞と住まいからなり、東側にヘネラリフェの庭園が広がるd.アルハンブラ宮殿などの見どころがある。

  • ア.a.サグラダ・ファミリア
  • イ.b.グエル公園
  • ウ.c.カサ・ミラ
  • エ.d.アルハンブラ宮殿
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正解:エ

解説

アルハンブラ宮殿はバルセロナではなくグラナダにあり、東側にヘネラリフェの庭園が広がります。サグラダ・ファミリア(生誕のファサードと地下聖堂)、グエル公園、カサ・ミラは、バルセロナのガウディの作品群です。

AI解説(正解を選んだときの解説)

城塞と住まいからなり、東側にヘネラリフェの庭園が広がるアルハンブラは、バルセロナではなくグラナダにあります。ユネスコの説明では、アルハンブラとアルバイシンが隣り合う2つの丘にあり、グラナダの中世の部分を形づくっています。

ほかの下線部は正しい記述です。ユネスコの世界遺産「アントニ・ガウディの作品群」は、バルセロナとその近くの7件で、サグラダ・ファミリアの生誕のファサードと地下聖堂、グエル公園、カサ・ミラが含まれます。

アルハンブラ、ヘネラリフェ、アルバイシンは、グラナダの世界遺産として1つにまとめて覚えておきましょう。

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問6ペルーの観光地

ペルーに関する次の記述から、正しいものだけをすべて選んでいるものはどれか。 a.アンデス山中のクスコは、インカの支配者パチャクテクのもとで、宗教と行政の機能をもつ複雑な都市として発展した。 b.マチュ・ピチュは、アンデス山脈の東斜面の熱帯の山地林の中、標高2,430mの地にあり、インカ帝国の最盛期の都市の遺跡である。 c.ナスカの地上絵は、アマゾン川上流の熱帯雨林の中の地面に描かれている。

  • ア.a,b
  • イ.a,c
  • ウ.b,c
  • エ.a,b,c
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正解:ア

解説

クスコはパチャクテクのもとで発展したインカの都市、マチュ・ピチュは標高2,430mの熱帯の山地林の中にある都市の遺跡です。ナスカの地上絵は熱帯雨林ではなく、乾燥した海岸平野にあります。

AI解説(正解を選んだときの解説)

aは、ユネスコの説明のとおり、アンデス山中のクスコは、インカの支配者パチャクテクのもとで、宗教と行政の機能をもつ複雑な都市として発展しました。bも、マチュ・ピチュは標高2,430m、熱帯の山地林の中にあり、アンデス山脈の東斜面に位置する、インカ帝国の最盛期の都市の遺跡です。

cは誤りです。ナスカの地上絵は、リマの南約400kmの、乾燥した海岸平野にあります。アマゾン川上流の熱帯雨林ではありません。

ペルーの観光地は、アンデスの山地(クスコ・マチュ・ピチュ)と海岸の乾燥地(ナスカ)の、地形の違いで整理しておきましょう。

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「AI解説」は、旅夢中のアプリでこの問題に正解したときに表示される解説です。AIが作成したもので、誤りが含まれる可能性があります。お気づきの点はお問い合わせからお知らせください。

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